断熱のメリット
1.身体にやさしい健康
アレルギーなどの改善の他熱中症・ヒートショックの対策にも
断熱性能で健康!と聞いてもピンとこない方もいるのではないかと思いますが、住宅の断熱性能が高いと健康な暮らしができると言われています。
住まいの暖かさと冬の風邪の発症率を調べたところ、何と18.4%とも発症率が下がったという結果が出ています。
また気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの体調不良においても、断熱性能が高いことで改善される結果も出ているのです。
血圧やコレステロール値、頻尿なども室温が大きく影響しているともされているので、断熱性能を高めることは健康で快適な暮らしには重要だということが分かります。
熱中症
熱中症による搬送人数は9.5万人(2018年)、7.1万人(2019年)と発表され、年齢別では65歳以上が最も多く発症しています。また、何と40%が室内で発症しています。
断熱性能を高くすることで、冷暖房をしていない部屋でも室温がやわらぎ、家全体の温度差が小さくなり熱中症などの対策にもなります。
ヒートショック
室温の変化により血圧が急激に上昇したり脈拍が早くなるなどの症状により、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすことを、ヒートショックといいます。
高齢者の自宅での死亡事故原因の25%が、ヒートショックによるものというデータもあります。
2.冷暖房費省エネ
一般の住宅では年間約30%の節電も
世界情勢による石油や天然ガスの高騰や、東北の震災による原子力発電の停止、円安などの影響からエネルギー問題が騒がれて、毎年のように電気代やガス代などの光熱費が値上がりをして家計を圧迫し続けています。
この先の予想ではさらに上がるとの見通しもあり、光熱費対策はとても重要になっています。年間の冷暖房費は、一般の住宅では68,000円、断熱性能が高い住宅では47,000円と言われ、約3割も節電ができることになります。
最近の新築住宅には、高気密高断熱住宅とよばれ、エアコン1台で住宅の全てを温度差が少なく快適な空間を可能にした住宅もあります。
3.1年通して快適生活
冬暖かく、夏涼しい生活を季節に左右されず
日本の気候は、夏が暑く冬が寒い、しかも梅雨時には80%から90%と多湿です。冬の起床時にはキッチンやリビングは底冷えするほど冷え込み、床からは冷気が上がってきます。
また、廊下に出ただけで凍える程寒く、お風呂に入るにしても浴室内と洗面所とは縮みあがるほどの気温差でヒートショックによる不安もあります。
断熱性能を高めることは、住宅を魔法瓶のように室温を一定に保つ働きをし、季節に左右されず快適な空間を手に入れることが可能となります。